日記
令和4年地価公示について、あま市、あれこれ
今回は3月下旬に発表された地価公示についてですが、地価公示で発表される価格は1月1日時点の価格です。この時期は新型コロナウイルス感染症も落ち着いており、もちろん、ウクライナ戦争も未だ始まっていない時期です。ちなみに、私はあま市は担当していませんので、発表された結果について『個人の感想』です。
愛知県の平均変動率は住宅地は+1.0%(前年-1.0%)、商業地は+1.7%(同-1.7%)と半年前の地価調査価格と同様に不動産市場は回復しつつあることを示しています。名古屋市中心部は上昇し、知多半島の南部は下落が続いているという状況も変わっていません。
あま市について見ると、平均変動率は住宅地は-0.4%(前年-1.0%)、商業地-0.5%(同-1.7%)と下落幅は小さくなっていますが、依然マイナスとなっています。
周辺市町の住宅地を見ると、中村区は+1.0%、清須市は+0.3%、稲沢市は+0.1%と県平均と同様に前年のマイナスからプラスに転じました。県西部においても東海道本線、名鉄名古屋本線といった大動脈がある地域は復調する傾向が見えます。
一方、海部津島地区は、大治町は-0.2%、津島市は-0.9%とあま市と同様に下落が続いています。
あま市内には住宅地の地価公示地点が18ポイントありますが、変動率が昨年と比べてプラス、横ばい、マイナスの地点が混在している状況です。プラス地点はあま-1(本郷)が+1.0%、あま-18(新居屋)が+0.3%となっており、この2地点はコロナ禍の昨年を除き以前からプラスで推移しており、その傾向が続いています。一方、下落が大きな地点はあま-15(上萱津)-1.9%、あま-10(新居屋)-1.1%です。これらの地点は河川に近い点と道路が入り組んでいる点が共通しています。近年、大規模災害が多いこともあり、愛知県全体と同様、浸水、洪水等のリスクがある地域はあまり人気が無い傾向が続いています。
話がちょっと暗くなりましたが、とは言え地価が上昇している地点もありますから、「名古屋駅」へのアクセスも良いので、インフラ整備がされれば、他市町からの移住を考える人も増えるかもしれません。市民ですのでフォローします。(^.^;)
最後に、地価と全く関係ありませんが、「あま」はアルファベットで「AMA」となりますが、なんか、「ANA」みたいでカッコイイかなと思ったりしています。皆さんはどう思いますか?
あま市の地価公示価格の推移
本日はあま市の地価公示価格の推移です。市内には地価公示ポイントが20地点あります。
地価公示価格は毎年1月1日時点の価格が3月末頃に発表されますので、新聞、テレビでご覧になった方もいらっしゃると思います。
この価格がどのような変動しているか、主だった地点の価格は下記のとおりです。
(設定年) |
R3.1.1時点 |
過去の最低価格 (時点) |
過去の最高価格 (時点) |
R3年価格 /最高価格 |
あま-1 (H3年) |
92,200円/㎡ |
90,000円/㎡ (H24、25年) |
152,000円/㎡ (H3年) |
0.607
|
あま-12 (S57年) |
82,900円/㎡ |
80,000円/㎡ (S57年) |
152,000円/㎡ (H3年) |
0.545
|
あま5-1 (H20年) |
99,500円/㎡ |
99,500円/㎡ (R3年) |
111,000円/㎡ (H20年) |
0.896
|
「あま-1」(本郷郷中)は市内の住宅地の中で最も高い地点ですが、バブル崩壊が始まった頃、つまり最も高かった時期に設定されました。H3年と比較するとR3年は約60%、R3年より低いH24年は60%も切っていたことになります。
「あま-12」(甚目寺山之浦)は甚目寺駅300mの住宅地で40年前の昭和57年設定です。最も低いのは設定時のS57年ですが、この後バブル期に入り、「あま-1」と同様にH3年に最高価格になりました。R3年の価格82,900円/㎡はH3年の約55%ですが、この価格はS58年の価格が83,500円/㎡であることから、つまり、昭和のバブル前より地価が安いことになります。結構ショックな数字です。
「あま5-1」(甚目寺五位田)はヨシヅヤ甚目寺店の近くのH20年設定の商業地であり、現在までほぼ下落か横ばいで来ています。
市民としてはもう少し元気になって欲しいところです。
が、最後に。ダメ出しではありませんが、もう一つがっくりする数字を。
名古屋市を挟んであま市の反対側の長久手市の価格を見てみましょう。
長久手市は全国的にも人気のある所で、比較するものちょっと酷ですが。
番号 (設定年) |
R3.1.1時点 |
過去の最低価格 (時点) |
過去の最高価格 (時点) |
R3年価格 /最低価格 |
長久手-1 (H13年) |
186,000円/㎡ |
133,000円/㎡ (H15~17年) |
189,000円/㎡ (R2年) |
1.398
|
「長久手-1」は藤が丘駅1.0kmの住宅地です。見ての通りR3年は新型コロナの影響で下落していますが、H13年頃と比較すると約40%も上昇しています。
この結果に言葉もないですが、
再度、あま市にはもっともっと元気になってもらいたいですね。
あま市はどのあたり
今回はあま市の面積及び人口が、愛知県の市町村の中でどのあたりに位置するのか見てみました。
愛知県は38市14町2村あり、合計すると54となります。また、面積は約5,173㎢です。
さて、あま市の面積は27.49㎢で36位、割合では約0.5%を占めます。3町合併で誕生した市ですが県内では小さい方になります。
人口(令和2年国勢調査)は86,185人、割合では約1.1%を占めます。20位で真ん中チョット上あたりです。ダントツの名古屋市の他、豊田市、一宮市等30万人以上が5市ありますので、それ以外の48市町村の中では14番目です。ちなみに、19位は北名古屋市、21位は知多市です。
人口の増減率(2015年から2020年)は-0.8%と減少しています。県内の市町村においては32が増加し22が減少しており、増加した市町村が多かったにも係わらず減少と言う結果でした。周辺を見ると、隣の大治町はなんと増加率4.6%と県内2位ですが、西尾張地区は一宮市、稲沢市、津島市、愛西市も下落グループに入っています。
今回はこれまでです。
地価調査発表について
遅くなりましたが、9月に発表された地価調査についてです。私もあま市ではありませんが県内の他市町の評価を行っています。
愛知県の平均変動率は住宅地は+0.2%(前年-0.7%)、商業地+1.0%(同-1.1%)と新型コロナウイルス感染症の影響を受けた不動産市場は回復しつつあることを示しています。「需要が多いところは上がり、少ないところは下がる。」というのは土地にも当てはまり、名古屋市中区においては10%超の上昇地点がある一方、南知多町では6%超下落の地点もあります。
あま市について見ると、平均変動率は住宅地は-0.6%(前年-0.7%)、商業地-1.3%(同-1.9%)と下落幅は小さくなっていますが、依然マイナスとなっています。一般的に住宅地において好まれる要因は、区画整理地等の住環境が良いことや駅から近いことです。当市でも区画整理地内や駅に近い基準地は変動率が横ばいか微減に留まっているのに対し、駅から遠く街路が入り組んでいる基準地は相対的に下落が大きくなっています。また、当市は、河川が多く、海抜も低いため浸水リスクがあることも影響していると思います。
あま市は中部圏のターミナル駅である「名古屋駅」への利便性が高く、名鉄津島線甚目寺駅から15分程度であり、他路線の15分圏内と比較すると相当リーズナブルな地域と思いますので、今後、インフラがもっと整備されれば人気も上がる気がします。ただ、開発が進み「田舎らしさ」がなくなるのも寂しいですね。悩ましい。
ホームページ始めました。
初めまして、代表の亀山です。今夏、鑑定事務所を開業いたしました。早くホームページを作ろうを思っていましたが、2ヶ月を過ぎ、やっと何とか形になりました。今後ともよろしくお願いいたします。